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【書籍紹介】馬渕睦夫が読み解く 2020年世界の真実

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(2020.5.27)

この記事の内容

馬渕睦夫著「馬渕睦夫が読み解く 2020年世界の真実 百年に一度の大変革期が始まっている」の感想。

・どんなトピックが書かれているのか、ポイント紹介。

 

 

1.はじめに

先日以下の内容のツイートをしました。

 

紙の本の長さ: 208ページ

 

この本は元外交官である馬渕睦夫氏が独自の視点から、世界情勢の過去、現在、未来の展望を論じた書です。

超大国アメリカを影からあやつる''「ディープ・ステート」(国家内国家・影の統治者)''の存在についてと、それを中心とした世界の過去・現在・未来の歴史が書かれています。


2.著者紹介

同書より引用

馬渕 睦夫(まぶち・むつお)

元駐ウクライナモルドバ大使、元防衛大学校教授、前吉備国際大学客員教授

1946年京都府生まれ。

京都大学法学部3年在学中に外務公務員採用上級試験に合格し、1968年外務省入省。

1971年研修先のイギリス・ケンブリッジ大学経済学部卒業。

2000年駐キューバ大使、2005年駐ウクライナモルドバ大使を経て、2008年11月外務省退官。

同年防衛大学校教授に就任し、2011年3月定年退職。

2014年4月より2018年3月まで吉備国際大学客員教授

著書に、『国難の正体』(総和社、新装版はビジネス社)、『「反日中韓を操るのはじつは同盟国・アメリカだった! 』『馬渕陸夫が読み解く 2019年世界の真実──いま世界の秩序が大変動する』(以上、ワック)、『知ってはいけない現代史の正体』(SB新書)などがある。

 

YouTubeにもゲスト出演の形で動画がありました。

www.youtube.com

この「ひとりがたり馬渕睦夫」のYouTube動画では、この本に書かれている内容の話も多かったので、本を読んでからYouTubeを見るとより理解が深まって良いと思います。

 

3.ポイント3行まとめ

本の各章ごとに書かれている内容のさわりの部分だけを3行でそれぞれまとめていきます。

第一章 百年に一度の大変革期が始まっている!

(1)平成の時代が終わって令和に入り、これまでの世界秩序が変わろうとしている。

(2)アメリカのトランプ大統領が戦う「ディープ・ステート」とは何か。

(3)日本が進むべき道とは。

第二章 トランプ大統領は生き残れるか

(1)2020年11月に迎えるアメリカ大統領選挙の展望。

(2)トランプ大統領アメリカのメディア。

(3)トランプ大統領の闘いとアメリカ社会で今起きている事。

第三章 ユダヤ社会の新しい潮流をつかまえろ

(1)ユダヤ系社会が歩んできたこれまでの道。

(2)ユダヤ系社会がアメリカに与えてきた影響。

(3)ユダヤ系社会の今後の展望予測。

第四章 東アジアの火種はどこまで燃え広がるか

(1)ロシア、中国のこれまでの歴史。

(2)中国が今後歩む道の予測。

(3)今後の朝鮮半島情勢とアメリカ。

第五章 迫り来る危機をいかに克服するか

(1)日本の古来からの伝統について。

(2)今日本が直面している国難について。

(3)皇室の伝統と、今後に関する筆者の主張。

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4.感想

アメリカのトランプ大統領と聞くと、メディア報道の印象で「暴君」みたいな悪いイメージを持たれている方が多いと思います。

しかし、本書籍を読むとそれだけではない違ったイメージを与えてくれます。アメリカとひと口に言っても一枚岩ではなく、勢力の対立構造がある事を本書は教えてくれます。

その対立構造を軸に世界(この本では主にアメリカ、中国、ロシア、イスラエル、日本など)を見ると、理解が深まり、新たな視点で世界情勢を見渡す事が出来ます。

インターネットで、著者の馬渕睦夫氏について調べると、賛否両論あり、この本の全てを鵜呑みにしていいのかどうかは個人の判断に委ねられる所です。

個人的印象では結構「右寄り」の思想なのかなと思いました。

また、冒頭のツイートでも触れましたが、この本に書かれた世界の真実を理解した所で、自分の日常は何も変わらないし、何をする事も出来ません。自分がやっている事がちっぽけに思えてきますが、逆に冷静になれました。

つまり、「自分が日々直面している問題は、世界情勢の大きな動きに比べればほんの些細な事だ」と思えたと言う事です。

この本を一度読んで、馬渕睦夫氏が語る「世界の真実」を知っておくと、世界情勢を大局的な視点で見る視点が身に付き、構造的に理解する事が出来るので、良書だったと思います。

日々のニュースにも新しい視点を与えてくれ、ぼんやりとしたバラバラのパズルのピースが少しまとまる様な感覚の、良い読書体験でした。

 

おわり