こころの病に漢方薬~強迫性障害の克服に挑戦~
(2019/11/24)
先日の記事で紹介した漢方薬局に友人と行ってきました。
その友人は強迫性障害という精神の疾患を患っています。
こころの病に漢方薬が効くのか、その答えは人にもよるかもしれませんし、
分かりません。
何とか力になりたいと思い、何かしないと始まらないので、
漢方薬局へ相談に行ってみました。
1.また八ツ目漢方薬局に行ってきました 。強迫性障害について
先日以下の過去記事にて紹介しました、八ツ目漢方薬局に、
強迫性障害(OCD)というこころの病を患っている友人と行ってきました。
漢方薬を処方する上で、色々な話を聞いてくれ、
最適な処方をしてくれる所が良かったので、一緒に行ってみました。
強迫性障害とは?
ちなみに、強迫性障害とは精神病の一つで、一口に言っても様々な強迫観念の
種類と症状があります。
一般的なイメージで言うと、手を洗う行為をやめられずに何回も繰り返してしまう、
とか鍵をかけたか不安で、何回も確認してしまう、などの行為です。
この病自体の説明は割愛させて頂きます。
参考サイト
2.精神的不調に効く漢方薬がある?
漢方薬と言うとすぐ思い浮かぶのが、風邪をひいた時に飲む葛根湯くらい
でしたが、調べていくと漢方はありとあらゆる 心身の不調を扱っており、
種類も大変多いです。
調べていく中で、精神の病気に効く漢方の存在、それによって強迫性障害を克服した
という記事も出てきて目から鱗でした。
メンタル症状にも使える漢方薬のサイト
http://www.kawata-cl.jp/mentalcare/html/information.cgi?id=1388903163
3.漢方薬局でのやり取り
薬剤師の先生がとても親身になって友人の話を聞いてくれていました。
先日私一人で行った時には、加味逍遙散という漢方薬を購入し、
友人に試してもらいました。
それが少し効いたらしく、もっと自分に合った薬を、という趣旨で
相談を開始しました。
今まで友人はクリニックへの通院や薬をとても嫌がっていましたが、
加味逍遙散である程度の効果が見られたのか、
とても真剣に自分の症状について話していました。
あんなに詳細に自分の症状について、赤の他人に話している所は初めて見たくらいです。
薬剤師の先生も一時間以上も親身になって話を聞いてくれ、
漢方薬を処方してくれました。
4.相談の結果処方された漢方薬
加味逍遙散よりも気の流れを良くする成分を強くして、
友人の症状に特別に効く様に処方してもらった漢方薬がこちらです。
顆粒タイプでした。
(1)芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
気の流れや血の巡りを良くするもの。不安や神経の乱れに効く。
(2)通導散
便秘に効くらしい。下剤を飲まないと1週間便が出ない程の重度の便秘もあるので、
この漢方も調合してもらえたのかと。漢方で言う所の「瘀血」を改善する。
(3)柴胡疎肝湯 (さいこそかんとう)気の巡りを良くする。精神的ストレス、ガスの溜まりなどにも効くらしい。
まずは1週間分処方してもらい、様子を見ることになりました。
友人の症状の改善を願うばかりです。
5.その他の対策~運動~
心と体は繋がっているとは良く言いますが、
鶏が先か卵が先かじゃないけど、身体的な不調と精神的な不調は
どちらが先に来ているかは分からないものです。
漢方薬局で薬剤師の先生が言っていたのは、身体的な不調を取り除いて、
気の流れを良くすることで、精神も安定させていく、といった趣旨のことを
言っていたと思います。
身体的な不調を良くするという意味では、運動も大切だそうです。
友人も症状が重度だった頃にはとにかく外に出て走ったり、運動をして体力をつけて、
ある程度までは回復出来たそうです。
精神の病と運動の関係に関しては、沖仁宏さんという、自力で強迫性障害を
克服した方のブログに詳しく書かれています。
6.さいごに
漢方薬と運動、この2本立てで友人の症状が良くなればいいなと
心から願う今日この頃です。
強迫性障害は世間一般ではまだあまり認知されておらず、
理解が得られづらい病気かもしれません。
外見からでは全く分からないという点も厄介なものです。
しかし、多くの有名人もこの病気で苦しんでいる様です。
これから世の中の理解が広まっていくのでしょうか。
さいごに今私が読んでいる本のご紹介。
脳を鍛えるには運動しかない!というタイトルがインパクトがあって
分かりやすくて良いですね。
内容は専門的な部分が多く、苦戦しておりますが、非常にためになります。
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方 – 2009/3/20
レイティ,ジョン J.〈Ratey,John J.〉/ヘイガーマン,エリック【著】〈Hagerman,Eric〉/野中 香方子【訳】
※本記事を読んで頂いた方におすすめの記事をご紹介します。精神状態の不調でお悩みの方の一助になればと思っていますので、ぜひ合わせてお読み頂けたらと存じます。
おわり