【備忘録】自らの投資方針の再確認【楽天VTI経過報告】
(2020.6.10)
1.はじめに
昨今の新型ウイルスによる経済打撃により、ここ数か月の株価にも多大なる影響がありました。この様な局面でどの様な行動をするかが資産形成の将来に重要な影響を及ぼす事は明らかです。
以下の記事は私が以前に書いた、米国株のS&P500指数などに連動したインデックスファンドなどについて書いた記事です。私は2019年から「楽天全米株式インデックスファンド(通称楽天VTI)」を毎月積立しています。そんな私がここ数か月の動きを受けて個人的に感じた事を備忘録的に書き残します。
<参考記事>
・株価が値下がりした時の行動について
新型ウイルスによる経済打撃がありましたので、株価は軒並み下がりました。私が毎月積立をしている楽天VTIはもちろん、高値掴みしてロングホールド中の日本の個別株も、ただでさえ下がっていた価格が更に下がりました。
一般論として、この様な局面でしてはいけない事は「狼狽売り」です。「損額が小さいうちに売り抜けてしまおう」と言う行動です。個別株を短期的に流動させて利益を得る方針を取っていると、こうなりやすいかと思います。
逆に、長期投資前提で行動している投資家は、バーゲンセール期間と捉え、将来有望な企業の株や、投資信託を買い増しした事でしょう。堅実な投資家であれば、自分の投資方針に従って、行動を変えずに愚直に積立などをした事でしょう。
・個別株・配当金の魅力
このバーゲンセール期間に乗じて「私も米国企業の個別株を買いたいな」と言う衝動に駆られました。真剣に検討したのは、米国エネルギー最大手のエクソンモービル社(XOM)です。
原油価格が歴史的な安値をつけているので、同社の株価も下がっており、いつかはきっと上がるだろうと思ったので、魅力に感じました。また、配当金が年に4回出る点も非常に魅力的でした。
以前読んだ事のあったバフェット太郎さんの高配当の米国株の本を再読して、購入方法などを調べました。こちらの本は、米国の個別株で配当金を手に入れながら投資をしていきたい方には非常におすすめです。
以下はその頃のツイートです。
再読中📚
— みっちー (@michi1009_t) 2020年5月31日
バフェット太郎さんの、バカでも稼げる 「米国株」高配当投資💵https://t.co/P7zyexa5DA
保有している日本株を手放して米国株への乗り換えを検討中🤔#バフェット太郎#投資 pic.twitter.com/wApcIrGAGI
高配当の米国株の魅力は、何と言っても「キャッシュフロー」が持てる、仕事の収入以外のお金の流れが作れる、と言う点にあると思います。入ってきた配当金は、株に再投資しても良いし、生活費に充てても良いし、浪費しても良い訳です。
しかし、結論としては、買いませんでした。
前置きが長くなりましたが、今回冷静になって改めて自分の投資方針を思い出してみて、買わないと言う判断をしたので、その過程を備忘録的に書き残しておきます。
2.私の投資方針
SBI証券や楽天証券など、どこかしらの会社の証券口座を持っていて、株の売買をした事がある方の多くは、日本の企業の株を買って、利益が出たら売ると言うスタイルを取られているかと思います。しかし、株価の先行きを正確に見通す事など出来ないので、大概は上手くいく事もあれば、失敗する事もあります。一部の才覚のある方を除き、このスタイルをいつまでも続ける事は賢明とは言えません。
かく言う私も株で失敗をした経験から、上述した様に昨年投資方針を定めました。投資信託の長期積立です。
私の様な、「素人が、ほったらかし・思考停止で、年利の最大化」を狙うとしたら、これしかないと思っています。
私が選択した投資信託は、全米の株式市場全体をほぼカバーする楽天全米株式インデックスファンド(通称楽天VTI)です。
全世界に投資するか、アメリカに投資するかは個々人の考え方による所ですが、投資の神様と言われるウォーレン・バフェット氏は、余剰資金の90%をS&P500に連動する低コストのインデックスファンドに投資する事を推奨しています。
インデックス投資家にとってのバイブル、「ウォール街のランダムウォーカー」によると、投資方法には以下の様なタイプがあります。
1.思考停止型:インデックス・ファンド
2.手作り型:有望銘柄を自分で選定する。
3.人に任せる:専門家を雇う(高コストになる)
4.投資アドバイザーに任せる(高コストになる)
私の場合は完全に1のタイプを選択しています。
今回の株価下落で色気を出して2のタイプにも手を出そうとしてしまいましたが、当初の方針に従って、愚直にインデックスファンドの積立を継続する事にしました。
バフェット太郎さんが米国個別株で運用している「バフェット太郎10種」は2のタイプに当たります。
ちなみにこの本は、500ページ以上もある大著で、私個人はきちんと読了する事は出来なかったです。投資やお金に関する事で悩んだ時に、この本の目次を眺めて気になる部分を読む感じにしています。まさにバイブル的な使い方をしています。
3.結論
冒頭で、エクソンモービル社の個別株の購入を検討した話をしましたが、結論としては手を出していません。理由としては以下の様な事があります。
・自分の当初の投資方針と異なる。
個別株に手を出さず、投資信託を長期でほったらかし積立をする。
・楽天VTIの組込み銘柄に、エクソンモービルは既に含まれている。
リスクを冒さずにエクソンモービル株の値上がり益も取り込んでいる事になります(分散投資の強み)。
・また、細かい事ですが米国個別株に投資しようとする際、自分でドルに両替したり、ネット証券のレートで手間をかけずに両替したりする(その代わりレートが高くなる)訳ですが、小心者の私は、そのタイミングでも悩んでしまいます。
なるべく「タイミング」と言う概念を取り払った形で、年利を最大化したいと考えているので、これからも愚直に投信積立を継続していきます。
・私のポートフォリオ公開
2020年6月8日時点での、SBI証券の私のポートフォリオの画像を以下に貼り付けます。
日本の個別株での損失が今の所足を引っ張っています💦
新型ウイルスショックからの復活への期待から楽天VTIの基準価格は上昇しており、含み益が出ています。
今後も積立を続けてこの含み益を大きくしていきたいです。
4.さいごに
本記事では私の個人的備忘録として投資方針の再確認と、運用状況を記させて頂きました。
将来の株価がどうなるかと言う事は誰にも分らないですが、優良な銘柄や投資信託を広く分散して長期で保有・積立して分配金を再投資していくと言う行動は投資の王道であり、投資をギャンブルではなくする最良な手段であるので、今後も勉強しながら投資を継続していきたいと思います。
おわり