【U-23サッカー男子】東京オリンピック予選グループ最下位で敗退
(2020.1.18)
AFC U-23選手権 グループステージが行われ、サッカーU-23日本代表はサウジアラビア、シリア、カタールと対戦しました。
日本は東京オリンピックで、開催国枠で出場が決定しているので、消化試合にはなりますが、真剣勝負で挑みました。
残念な結果に終わりましたが、オリンピック本番に向けて頑張ってほしいので、個人的に思った事や、感想を書いていきたいと思います。
1.アジアカップから繰り返され続ける失敗
森保ジャパンが発足して以来、1年前のアジアカップでカタールに敗戦。先日のE-1選手権では韓国に敗戦、今回のU-23選手権でも未勝利で敗退と、大事な試合をごとごとく落としてしまっている印象です。
今回の3試合(サウジアラビア、シリア、カタール戦)を見て感じた課題だと思った点を以下に挙げます。
(1)攻撃、守備の両方において策が感じられない→その為、引いて守ってくる相手を崩す形が無い。
(2)対戦相手のスカウティングをしているのか疑問→相手の出方に合わない陣形で挑んだり、過度にリスクを避けた戦い方が目立った。
今までにも同じ様な現象が起きていたので、以下の記事を合わせてご参照頂ければ幸いです。
2.アジアの国々が取ってきた日本対策
どこも引いて守ってカウンター と言った戦術を取ってきました。以下の様な感じだったと思います。
・5バック、シリアに至っては守備の時6バックになっていた。
・前線からプレスはかけにいかない。徹底してロングカウンターやセットプレーを狙う、ある意味一貫した戦術だった印象です。
以下の様な陣形になっていて、日本が横パス、バックパスを繰り返して攻めあぐねる場面は今大会何度も見られました。
E-1選手権の韓国戦でもありましたが、日本のセンターバックの人員が余ってしまっている。後方から攻撃をビルドアップしていく様な形が見たかったです。
この部分の課題は戸田和幸さんもシリア戦後にユーチューブで語っていました。
※音声のみのレビューです。
しかし、敗退が決まったカタール戦の後半では、1人退場して10人になった日本が4-4-1の陣形になりました。予選突破に向けて勝つしかないカタールも攻めてきて、見ごたえがありました。
※1人減って4-4-1になった日本と、前掛かりで攻撃するカタール。
偶発的に取った4バック戦略が奇しくもはまっていたと思います。効果的な縦パスも前半終わり頃から増え、運動量も上がって両チームともアグレッシブでした。
今後は相手の出方に合わせて戦術も使い分けていく事を期待したいです。
3.東京オリンピック本番に向けて
ここまでは残念な結果となっている森保ジャパンですが、今夏のオリンピック本番に向けて何とか頑張って欲しいものです。今の体制のままでも上手く戦う為に、以下を期待したいです。
・オーバーエイジ枠に、ピッチ上の監督になれる選手を選考→長谷部選手、中村憲剛選手など。
非現実的な人選例ではありますが、長谷部選手の様にリベロがこなせる選手が入れば、センターバックからのビルドアップ問題が解決される気がします。中村憲剛選手の様に戦術眼に長けたピッチ上の監督が入ればそれもまた良いと思います。
※オーバーエイジ枠は3枠使えます。
・海外組の招集→冨安選手、久保選手、堂安選手など。
早くベストメンバーのチームが見てみたいですね。
4.さいごに
森保ジャパンがまた大事な試合を落としてしまい、大変残念でした。振り返ると今回の3試合、全得点がミドルシュートでした。流れから相手の陣形を崩して攻撃の形が実を結ぶ事は一回もありませんでした。
サウジアラビア戦、シリア戦は残念な内容でしたが、カタール戦の後半は良かったと思うので、良い形をどんどん積極的に出せる日本代表に進化していって欲しいです。東京オリンピックに向けて応援を続けていきたいと思います。
おわり